• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
【書評】歴史は韻を踏むか、ニクソン・ショックの教訓:西野智彦著『通貨失政』
2023-02-13
【書評】歴史は韻を踏むか、ニクソン・ショックの教訓:西野智彦著『通貨失政』

谷 定文
「歴史は繰り返さないが、時に韻を踏む」とは、米国の作家マーク・トゥエインの言葉だそうだ。もし、その通りなら、われわれを待ち受けているのは、暗い運命かもしれない。本書を読んで、そう思った。
1971年から74年にかけ日本は、経済的な激震に見舞われた。ニクソン・ショック、円高圧力、スミソニアン合意と崩壊、過剰流動性の発生、第四次中東戦争とオイル・ショック、そして狂乱物価へ-。著者は、その深層を探りたいと考えた。

そこに見えたのは、非情な国際政治に翻弄(ほんろう)された政治家、官僚たちの姿だった。彼らが残した証言、日記などの文書、新聞記事を丹念に読み解き、存命者にはインタビューを試みて、いつ、誰が、何を、どのように考え行動したか、ドキュメンタリーとして再構成したのが本書だ。

文句なしに面白い。周知の歴史的な事実にもかかわらず、登場人物の表情や息遣いまで感じられ、次の展開を知りたくて手に汗を握って読み進めた。ドキュメンタリーではあるが、よくできた小説のようだった。

明らかにされるのは、題名通りの「失政」だ。ニクソン・ショックに際し、外国為替市場を開いたままにせず、欧米のように閉鎖していたら巨額な国富流出を防げたのではなかったのではないか。

日本の運命が大きく動いたあの夏の日、「様子見」を決め込んだ蔵相の水田三喜男と同じく、佐々木(直・日銀総裁)もまた明確な指示を出すことができなかった。

記述は、通貨政策の責任を負う大蔵省・日銀のトップ2人に手厳しい。

さらに罪深いのは、景気が既に回復軌道に乗っていたにもかかわらず、日銀が公定歩合の引き上げに踏み切れなかったことだ。その結果、日本は30%を超すインフレと10%近いマイナス成長を同時に経験することになる。ツケを払わされたのは、国民だった。

これについては、元日銀総裁の三重野康の引用が明快だ。

「昭和47年(1972年)の秋ごろから引き締めに転ずるべきだと思いましたけれども、(同年)6月に公定歩合を下げたんですね。最悪のタイミングになっているわけです。」

ただ登場人物の苦悩と葛藤を思うと、批判ばかりはできない。変動相場制が当たり前の現在からすると、なぜ1ドル=360円の固定相場を死守することにこだわったのか不思議に見えるかもしれないが、当時はそれが「国是」だったのだ。ちなみに、日本ばかりでなく欧米諸国も、新レートによる固定相場に復帰するのが当然と考えていた。

気に入った場面がある。スミソニアン合意に向け、水田は米財務長官のジョン・コナリーと向き合う。水田は、金解禁を断行した蔵相の井上準之助が暗殺されたエピソードを引き、「おれは死にたくない」と一言。こわもてのコナリーも虚を突かれ、「いくらならいいのか」と問うたのに対し、「308円」と答え、それで決着するシーンだ。

日本をたつ前に交渉団に与えられた譲歩の限度は「310円」だったから、2円分裁量範囲を逸脱していた。政治家としてのぎりぎりの判断だったのだろう。失政の責めは免れないとしても、国益を守ろうと、あの時代を懸命に生きた者たちが確かにいた。

翻って2020年代のいま直面しているのは、新型コロナ禍、巨額の財政出動、ウクライナ戦争、物価高騰、日銀による異次元の金融緩和-。著者は1970年代との共通点を挙げながら、相違点として、成長パワー、リーダーの資質、財政状況を指摘する。

歴史が韻を踏む時、われわれは、どのような景色を見ることになるのだろうか。
谷 定文
ニッポンドットコム常務理事・編集局長。1954年、東京都生まれ。上智大学外国語学部卒業後、時事通信に入り、経済部長、編集局長、常務取締役などを歴任。88~92年にはワシントン特派員として、激しさを増す日米貿易摩擦を最前線で取材した。2016年から現職。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/81cb16d5225cf55da614e3e9c767c48cd80bd568

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 週末見たい展覧会5選。今週は木下佳通代の個展、テルマエ展、UESHIMA MUSEUMなど。【2024年6月第1週】
    2024-05-29

    「現実をみんなに伝えたい」能登高校書道部が新作の書道パフォーマンスを披露…部員それぞれが抱える大地震の被害
    2024-05-30

    ドローンサッカーで世界2位 大阪・星翔高校チーム 「世界でも通用することがわかった」
    2024-05-30

    幸田文の名言「台所に立てば、…」【本と名言365】
    2024-05-30

    元アシスタントが語る Dr.スランプ「あのキャラ」の誕生秘話
    2024-06-01

    エリザベートコンクールで吉田さん6位入賞
    2024-06-01

    <今週の本棚・次回の予定>6月8日の毎日新聞書評欄は『新装版 ペルーからきた私の娘』ほか
    2024-06-03

    峰不二子役の増山江威子さん死去 声優、艶ある声でルパン翻弄
    2024-06-03

    万博無料招待、大阪の学校7割が希望 「不参加」の選択肢ない調査手法に批判も
    2024-06-03

    福島県沖地震で解体 老舗文具店の新ビルが開店 イベントスペースも
    2024-06-04

    彫刻の森美術館で「舟越桂 森へ行く日」が開催へ
    2024-06-05

    akakilikeの新作ダンス公演『希望の家』が松本・東京の2都市で上演へ
    2024-06-04

    アートフェア東京、次回は2025年3月に開催決定
    2024-06-04

    今週末に見たい展覧会ベスト13。「令和6年 新指定国宝・重要文化財」展から国立西洋美術館の現代美術展、KYOTOGRAPHIEまで
    2024-06-04

    大学入学共通テスト、追試は本試験1週間後 コロナ禍前に戻す 月経痛の配慮明記も
    2024-06-05

    青森で来年夏に音楽祭 沖澤のどかさんが総監督
    2024-06-06

    京都・祇園祭の「長刀鉾」稚児決まる 記者会見で「頑張ります」
    2024-06-06

    写真家の吉田ルイ子さん死去
    2024-06-06

    藤井、棋聖戦5連覇へ白星発進
    2024-06-06

    写真家の吉田ルイ子さん死去 「ハーレムの熱い日々」
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛