高松塚古墳、遣唐使がもたらした文化・儀礼反映 壁画発見50年 2022-12-29 いったい誰が眠っていたのか。男女の群像が意味するものとは――。古代史ブームを巻き起こした世紀の発見から50年を経ても、特別史跡・高松塚古墳(奈良県明日香村、7世紀末~8世紀初め)の極彩色壁画(国宝)は、人々の記憶から色あせることはない。カビなどによる被害から石室解体に至ったが、壁画が取り出されたことで間近で見学することも可能になった。世界遺産への登録が期待されるなか、考古学や美術史の一線で活躍してきた専門家へのインタビューを通して、いまだ残る「謎」に迫る。【聞き手・林由紀子】