渡辺二冠がベスト4進出 ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント

棋聖獲得経験を持つ両者の激突は渡辺二冠が制した。
渡辺二冠は第90期に初の棋聖を獲得した。しかし、翌期に藤井棋聖に最年少での初タイトル獲得を献上。挑戦者としてリベンジを狙った昨年の第92期でも苦杯をなめた。今期は本戦からの登場で、4期連続の五番勝負出場を狙う。
三浦九段は第67期の五番勝負で、当時全7冠を保持していた羽生善治九段から初タイトルとなる棋聖を奪取した。今期は2次予選からの出場で、本戦に駒を進めた。
振り駒で三浦九段が先手となり、午前10時に対局開始。戦型は角換わりとなった。三浦九段が居玉のまま速攻に出たが、渡辺二冠がこれをとがめる指し回しでリードを奪った。その後、三浦九段が粘りを見せて激戦となり、お互いに1分将棋に突入。しかし、最後は渡辺二冠が先手玉を追い詰め、午後8時14分、三浦九段が投了した。