藤井叡王、防衛戦は「出口六段、勢いある」28日に神田明神で開幕

出口六段は、藤井叡王より約2年半遅い平成31年4月にプロ入り(四段昇段)。8回目のタイトル戦となる藤井叡王にとって、後輩棋士との対戦は初めて。
両者は、出口六段が三段時代、新人王戦決勝三番勝負で激突し、藤井叡王(当時七段)が2連勝で新人王に輝いた。公式戦での対戦成績は藤井叡王の4勝1敗だが、直近の令和2年3月の棋王戦予選では出口六段が勝利している。
初防衛がかかる藤井叡王は「出口六段は良い内容で勝ち上がってきた勢いのある棋士。久々の公式戦で緊張を感じているが、それをプラスにして集中して臨めれば」と話した。
タイトル初挑戦での戴冠を目指す出口六段は、第1局が27歳の誕生日。「叡王戦は縁があると感じている。盤面に集中して、白熱した将棋が指せればと思っている」と意気込みを語った。
対局は午前9時開始。持ち時間各4時間で、28日夜には決着する見通し。