「昭和の伊能忠敬」の巨大な鳥瞰図、小学校に残っていた 今再び注目を集める作品群に込められた優しき願い 2022-12-17 「昭和の伊能忠敬(いのうただたか)」「漂泊(ひょうはく)の絵図師」と呼ばれた神戸市生まれの井沢元晴さん(故人)はかつて、「郷土を愛する子どもは、戦争をしない大人に成長する」と考え、学校向けに鳥瞰図(ちょうかんず)を描いた。半世紀以上たった今、その作品が兵庫県朝来市立大蔵小学校など少なくとも3カ所に残っていることが分かった。11月上旬には、井沢さんの遺族と作品の「対面」が実現。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、遺族は「父が込めた思いが子どもたちに伝わればうれしい」と話す。(中島摩子)