世界文化遺産・東北の出土品、「ストーンヘンジ」施設で展示へ

特別展は「環状の石 ストーンヘンジと日本先史時代」をテーマに、英国の行政機関「イングリッシュ・ヘリテージ」が、セインズベリー日本芸術研究所やイースト・アングリア大学など関係機関の後援・協力を得て企画。日本からは新潟県長岡市の「岩野原遺跡」を含む四つの遺跡の出土品やレプリカなどが展示される。
25日に津谷永光・北秋田市長と阿部義弘・鹿角市教育長、セインズベリー日本芸術研究所総括役所長のサイモン・ケイナー博士らがオンラインで合同記者会見を開き、特別展について説明。両市は出土品の貸し出しだけでなく、英語版のパンフレットや案内映像も使って宣伝するといい、ヘリテージ・ツーリズムの推進につなげたい考えだ。
大湯環状列石から出展されるのは、足形石製品やキノコ形土製品、ミニチュア土器など8点▽伊勢堂岱遺跡からは板状土偶や球状石製品、脚付石皿、耳飾りなど16点▽三内丸山遺跡からは土器や土偶など23点――となる。
特別展は当初、20年の予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年遅れての開催となったという。【田村彦志】