岐阜の老舗料亭 国の重要文化財指定を祝い、祭り屋台巡行

曳行されたのは「恵比須台」と呼ばれる屋台。春の高山祭に登場する12台のうちの1台で、「洲さき」では江戸時代後期の1794年の創業当時から、屋台を管理する「恵比須台組」の関係者らが祭りの演目などを話し合ってきたという。
蔵から引き出された屋台は、祭り囃子(ばやし)の笛の音と獅子舞に先導されながら、「洲さき」に進んだ。恵比須台組の中村隆夫総代が「恵比須台と洲さきは共に歩んできた。指定を組員一同でお祝いし、伝統的町並みや屋台の維持などに組の総力を挙げて取り組む」と祝辞を述べた。最後に飛驒の祝い歌「めでた」を、参加した約60人が唱和した。国の重要文化財への指定は8月の官報に登載され正式決定する。
恵比須台は8月1日から3年間の修理に入る。【大竹禎之】