• オンラインツール
  • - 計算機
    • 文字数カウント
  • - ダウンロード
    • TikTok ダウンロード
    • Douyin ダウンロード
  • - Webツール
    • BASE64
    • Base64→画像
    • 画像→Base64
    • URLエンコード
    • JavaScript
    • タイムスタンプ
    • ユニコード変換
    • JSON整形
    • 拡張子変更
    • リスト作成
    • CSS最適化
  • - 暗号化ツール
    • MD5暗号化
    • ランダムジェネレーター
  • - 画像ツール
    • 画像圧縮
    • QRコードジェネレーター
    • QRコードリーダー
    • 壁紙プレビュー
    • 画像 EXIF
  • - 情報シート
    • 血液型遺伝
    • 服のサイズ
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
『核兵器について、本音で話そう』太田昌克/兼原信克/高見澤將林/番匠幸一郎著 評者:先崎彰容【新刊この一冊】
2022-05-22
『核兵器について、本音で話そう』太田昌克/兼原信克/高見澤將林/番匠幸一郎著 評者:先崎彰容【新刊この一冊】

 ロシアによる凄惨なウクライナ侵攻が展開されているが、人はどういう事態をもって「危機」と言うのだろうか。一つの答えは、自明の前提と思われた秩序が瓦解し、眼の前の事象が混迷した場合である。人間は言葉を操る生き物なので、混迷を言語化することで世界を理解したいと願う。しかし従来の言葉が通用せず、事態をどう理解したらよいかわからなくなったとき、精神の羅針盤が狂ってしまったときに、人は「危機」を痛感する。

 欧米諸国が「第二次大戦後、最大の国際秩序の危機」だと叫ぶのも、この理由による。日本の場合、戦後支配的だった秩序感覚に、はじめて冷たい刃が突きつけられたのが、今回の「危機」ではないか。そしてよくよく周囲を見渡してみると、驚くようなどす黒い光景が広がっていたのではないか。

 本書は、戦後タブー視されてきた「核兵器」という課題について、国際情勢と「危機」の本質を冷静に分析しながら、日本のあるべき将来像を描いた安全保障論である。特に台湾、北朝鮮、ロシアに関する詳細な議論が行われている。

 4名の識者の座談会で、まず注目すべきは、歴史的経緯もふまえて広角的な議論が展開されていることだ。核をめぐっては、戦後、米ロを中心にした二極時代は完全に終わり、近年の様相は、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮などが参入した「多極化」を特徴とする。また、核兵器と通常兵器の境界線が曖昧になり、複雑化している。つまりこれは、いずれの国家も偶発的戦争、核兵器使用のリスクにさらされているということでもあるのだ。このことをふまえ、より具体的な議論を見てみよう。

 例えば東西冷戦下、西ドイツは非核国であるにもかかわらず、左派のシュミット首相がワルシャワ条約機構との軍縮交渉と、NATO(北大西洋条約機構)加盟国への米国の核兵器配備を同時に進める二正面作戦を行い、核抑止を成功させた。しかし、同じ敗戦国の日本は東西分裂を回避した代わりに、国内で保革の対立構図が続いてしまった。結果、親米保守と革新左翼が常に対立し、「アメリカの核の傘」を求める保守自民党と、ソ連を理想化し、自衛隊を認めない左翼が、生産的な核抑止論議を阻んできたのである。核抑止と核廃止の議論が一切噛み合わないまま、理想論だけが新聞紙面を飾る状況が続いてきた。

 そして、米ロが中距離核戦力を牽制し合っているうちに、中国が急速に中距離核ミサイル開発を進める。極東では今や、著しい中距離ミサイル不均衡が起きている。日本のみが中距離ミサイルを持たず、丸腰のまま過ごしてきたのだ。

 では、どうすればいいのか。中国の脅威と米中対立の狭間で、日本は米国の中距離ミサイル、しかも核/非核いずれにも使用できるミサイルを配備すべきなのか、否か――。4名の識者による意見の激突は極めて面白い。外交交渉による解決こそ先行すべきで、核配備の議論などもっての外なのか。いや、逆に最悪の事態を想定してこそ、その先の地獄が見えるから、小競り合いの段階で止める、これが安全保障の極意なのか。混迷した世界情勢、とりわけ極東アジア情勢を言語化して整理し、「危機」を冷徹な眼で見るためのヒントに満ち溢れた一書である。


(『中央公論』2022年6月号より)


◆太田昌克〔おおたまさかつ〕1968年生まれ。共同通信編集委員。
◆兼原信克〔かねはらのぶかつ〕1959年生まれ。元国家安全保障局次長。
◆高見澤將林〔たかみざわのぶしげ〕1955年生まれ。元軍縮会議日本政府代表部大使。
◆番匠幸一郎〔ばんしょうこういちろう〕1958年生まれ。元陸上自衛隊西部方面総監。


【評者】
◆先崎彰容〔せんざきあきなか〕
1975年生まれ。東京大学卒業、東北大学大学院博士課程単位取得修了。博士(文学)。専門は近代日本思想史、日本倫理思想史。『ナショナリズムの復権』『違和感の正体』『未完の西郷隆盛』『国家の尊厳』など著書多数。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/beae6e47cbbb884221840df3dd4d39c48aaf0b72

その他のツール
  • 文字数カウント TikTok ダウンロード Douyin ダウンロード BASE64 Base64→画像 画像→Base64 URLエンコード JavaScript タイムスタンプ ユニコード変換 JSON整形 拡張子変更 リスト作成 CSS最適化 MD5暗号化 ランダムジェネレーター 画像圧縮 QRコードジェネレーター QRコードリーダー 壁紙プレビュー 画像 EXIF 血液型遺伝 服のサイズ
  • 美術館の裏側を伝える展覧会「鎌倉別館40周年記念 てあて・まもり・のこす 神奈川県立近代美術館の保存修復」レポート
    2024-05-29

    かど番・藤井聡太、第4局始まる 将棋、叡王戦
    2024-05-30

    幸田文の名言「台所に立てば、…」【本と名言365】
    2024-05-30

    【6月1日~2日】週末必見の“アート&デザイン”まとめ!
    2024-06-01

    鳥取・大山でたいまつ行列 夏山開き前夜祭
    2024-06-01

    あらゆる知識に精通した「天才」が教えてくれた、頭を良くするための新書の読み方と「究極のインプット・アウトプット」の方法
    2024-06-02

    まだ無名だった作曲家エルガーが、婚約の贈り物として捧げた名曲【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-01

    映画「ゴジラ‐1.0」の震電は「コックピットだけ復元」のはずだった…山崎貴監督がエピソード披露
    2024-06-04

    「ロバート」秋山さんが鳥取PR イリュージョニストに扮し
    2024-06-04

    「企画展 歌と物語の絵 ―雅やかなやまと絵の世界」(泉屋博古館東京)開幕レポート。歌、物語、絵画が織りなす芸術世界へ
    2024-06-04

    「CLAMP展」が国立新美術館で7月より開催。展示数は史上最多の約800点
    2024-06-04

    「KOTARO NUKAGA(天王洲)」が移転し拡張。約386平米の巨大スペースに
    2024-06-05

    「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(東京国立近代美術館)開幕レポート。トリオで再発見する3館のコレクション
    2024-06-05

    「三島喜美代―未来への記憶」(練馬区美術館)開幕レポート。最大規模のインスタレーションも
    2024-06-05

    「UESHIMA MUSEUM」が開館。屈指の現代美術コレクションを一般公開
    2024-06-05

    105歳で死去した画家弥勒祐徳さん おごらず、黙々と、ひたすらに神楽など描く
    2024-06-05

    島左近の墓、京都の寺で発掘調査 三成の腹心、関ケ原後も生存?
    2024-06-05

    田名網敬一の巨大インスタレーションが、世界初大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」に登場。国立新美術館で8月7日から
    2024-06-06

    藤井八冠、5連覇へ白星発進 将棋棋聖戦、山崎八段破る
    2024-06-06

    向田邦子の名言「…これが私の料理のお稽古なのです。」【本と名言365】
    2024-06-07

    ©  Dopu Box
    💛