• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
【新刊紹介】今のイラン社会の実相を浮き彫りにした好著:新冨哲男著『イラン「反米宗教国家」の素顔』
2022-03-22
【新刊紹介】今のイラン社会の実相を浮き彫りにした好著:新冨哲男著『イラン「反米宗教国家」の素顔』

滝野 雄作
日本人にとってイランという国はわかりづらい。厳格なイスラム教の戒律のもと、一般市民の自由が縛られた「反米宗教国家」として、強面の国というイメージが一般的ではないか。本書は、共同通信元テヘラン支局長による、イランという国を理解するための解説書である。そこには意外な素顔が描かれている。
著者は、「取材現場で出会った人々のヒューマンストーリーを軸に『イランの今』を報告する」と書いている。「世の中に何となく流布しているイメージとはひと味違った素顔が多く含まれているはずだ」と。
イランについて歴史宗教文化、さらに政治史を解説した本書は、入門書としてかっこうのテキストとなるであろう。そして、実際に取材した記者でなければ書けないエピソードが満載である。だから著者の言葉に説得力がある。

興味深かったのは、かつて過激な反米派だった人たちのその後、である。
1979年テヘランの米大使館人質事件で脚光を浴びた学生運動の象徴的な存在だったイラン女性は、後に国内初の女性副大統領になった。2017年、著者がインタビューした際には、彼女は欧米との関係改善をさぐる改革派となり、「立場に違いがあるからこそ、対話は必要なのだと今は思う」と語る。

もうひとり、学生運動の中心人物だった男性(62)は、意外にも「米大使館の占拠が長期化するのは正しくないと考えていた」と後悔を口にするのだ。それは何故か。この事件を契機に、米国とイランは断交、今日の先鋭化した対立に至るのだが、個々人に聞いてみると、必ずしも強硬な反米姿勢一辺倒ではないようだ。

いや、むしろ著者の真骨頂は、市井の人々に分け入って彼ら彼女らの本音を引き出し、複雑なイラン社会の実相を浮き彫りにしたところにあるだろう。イランでは厳格な戒律に従って、飲酒は禁止、公共の場で男女が同席することはかなわず、女性はスカーフやコートで顔以外、全身を隠さなければならない。

しかし、庶民は宗教警察の監視の目を巧みにかわし、強かに生き抜いている。ホームパーティでは思い思いにおしゃれを楽しみ、男女がダンスに興じている。密輸入したアルコールや密造酒が流通し、若者はスマホで欧米風の音楽を聴いている。海外で食したマクドナルドのハンバーガーが忘れられず、「マッシュドナルド」の名前でそっくりな店を営業する反骨精神の中年男性や、女人禁制のサッカー会場に男装して潜り込んだ若き女性のインタビューは秀逸である。

著者は暗部にも目を向ける。隣国アフガニスタンからの難民たちは、生活苦にあえぎ、イスラム国との戦闘に志願する。戦死すれば殉教者として英雄視され、家族は生活を保障される。イラク国境沿いに住む少数民族クルド人は、30年前にイラクから「毒ガス」兵器で攻撃され、大勢がいまでも後遺症に悩んでいる。しかし、現地を訪ね歩いた著者は、悲惨な現状を報告しながらも人々から未来への光明を見いだしている。

著者は、イランと日本との石油だけではない知られざる絆も紹介している。
今日、イランでは反米保守強硬派が政権を握り、欧米との核協議の先行きは不透明である。だが、本書を読むと、イラン革命から40年を経て、対話の余地が十分あることがうかがえるのである。
滝野 雄作
書評家。大阪府出身。慶應義塾大学法学部卒業後、大手出版社に籍を置き、雑誌編集に30年携わる。雑誌連載小説で、松本清張、渡辺淳一、伊集院静、藤田宜永、佐々木譲、楡周平、林真理子などを担当。編集記事で、主に政治外交事件関連の特集記事を長く執筆していた。取材活動を通じて各方面に人脈があり、情報収集のよりよい方策を模索するうち、情報スパイ小説、ノンフィクションに関心が深くなった。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/4a196da307e362c3d370cd367cbd6e63ef28ca52

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 藤子・F・不二雄の名言「ありそうもない話をありそうに描きたい」【本と名言365】
    2024-05-29

    囲碁、一力遼本因坊が初防衛 余正麒破り三冠堅持
    2024-05-30

    鳥取・大山でたいまつ行列 夏山開き前夜祭
    2024-06-01

    森トラストが平安女学院から有栖川宮旧邸を取得…今度の活用は京都市とも引き続き協議
    2024-06-01

    三姉妹が温泉旅行で取っ組み合いの大げんか うっとうしくてめんどうくさい家族愛描く「お母さんが一緒」
    2024-06-02

    【大河ドラマ「光る君へ」本日第22話】紫式部と清少納言は「顔を合わせていなかった」?
    2024-06-01

    香川県・直島に開館する新たな美術館の正式名称が「直島新美術館」に決定
    2024-06-03

    IT国家の最先端研究を知って 奈良・宇陀市がエストニアへの短期留学事業
    2024-06-04

    国際博物館の日、今年のテーマは「学びと研究のための博物館」
    2024-06-04

    東京都写真美術館で「今森光彦 にっぽんの里山」が開催へ
    2024-06-04

    多摩美術大学がAIやサーキュラーなど5つの最先端のテーマを研究するプラットフォームをスタート
    2024-06-04

    「ART OSAKA 2024」が7月18日より開幕。近代建築と現代美術のコラボレーションにも注目
    2024-06-04

    週末見たい展覧会5選。今週はTRIO展、吉田克朗展、建築の構造デザインに焦点を当てた展覧会など。【2024年6月第2週】
    2024-06-05

    島左近の墓、京都の寺で発掘調査 三成の腹心、関ケ原後も生存?
    2024-06-05

    書評:「日本美術史」を書き換える100年単位の挑戦。『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』
    2024-06-05

    そごう・西武が百貨店として初めてNFTマーケット開設、NFT作品約100点を発売
    2024-06-06

    「art stage OSAKA 2024」が9月に開催。大阪・関西万博への機運も醸成
    2024-06-05

    なぜ、いま「先住民の現代アート」なのか? 『美術手帖』2024年7月号は、「先住民の現代アート」特集
    2024-06-06

    「さどの島銀河芸術祭2024」が開催。新潟・佐渡島各所で作品を制作展示
    2024-06-06

    もしあの時に戻れたら…歌人・穂村弘が話題書『迷子手帳』で明かす、今も忘れられない「失敗」
    2024-06-07

    ©  Dopu Box
    💛