• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
    • app.tool_clock
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
『皮革とブランド──変化するファッション倫理』西村祐子著 評者:井上理津子【新刊この一冊】
2023-07-27
『皮革とブランド──変化するファッション倫理』西村祐子著 評者:井上理津子【新刊この一冊】

 本書を読みながら「革は世につれ、世は革につれ」というフレーズが浮かんだ。私自身、遠い昔に当時は冬のおしゃれの最高峰だった毛皮を買ったが、動物虐待と批判する風潮が高まり、あっという間に着なくなったこと、芝浦屠場を見学したとき、食肉になる牛豚と同数の皮がここで生まれていると認識したことなどが頭をよぎった。

 ルイ・ヴィトンやエルメス、グッチなどいわゆる高級ブランドと不可分の素材として、ファッションを彩り、バッグや財布、革ジャンなどにも使われてきたのが皮革だ。しかし現在では、完成形が美しいだけでは、消費者は良しとしない。『ヴォーグ』誌が調査したところ、ファッション商品の購入時に、サステナビリティを重要な要素と考える人が今や69%にのぼっているらしい。こと皮革においては半世紀以上も前から自然破壊、動物虐待、大量廃棄など「ファッション倫理」の問題がつきまとっていることに著者は着目した。本書では、皮革に近寄ったり俯瞰したりしながら、そのファッション倫理の変遷が描画されている。

 そもそも皮がなければ皮革製品はできない。しかし、動物を解体し、原皮を脱毛するなど加工して革に変える「皮なめし」の工程は、独特の臭いの中で行われ、洋の東西を問わず「卑しい仕事」としてマイノリティ集団に課されてきた歴史がある。そうして作られる革が、マイノリティ集団を差別的に支配した為政者ご用達の武具や軍靴になっていったとは、倫理以前の皮肉な仕組みである。

 やがて、ファッション倫理がビジネスを左右する時代がやってくる。馬具店として創業し、高級皮革製品で売ってきたパリのエルメスが、イギリス出身の女優で歌手のジェーン・バーキン由来の高級バッグ「バーキン」を作った1970年代のこと。残酷な殺され方をしたクロコダイルの革が使われていると動物愛護団体に知らされたバーキンは、自分の名を冠することを許さないと激怒する。エルメス側が、動物愛護団体がリストアップした「クロコダイルに残酷な殺し方」をする原皮調達業者との取引をやめて信頼を取り戻したという本書のエピソードは象徴的だ。

「ぜいたく品」の指標が変わるのは、21世紀になってから。何が本当の「ぜいたく」か。単に高級品を買うのではなく、その製品の製造工程に納得しなければ、と考える人が増え、動物の取り扱いだけではなく、途上国の工場のあり方や労働環境についても消費者の厳しいチェックの目が向けられるようになる。ブランド企業は契約している途上国の工場への調査員派遣を余儀なくされる。

「いかに高価であれ、倫理性に欠けていると見なされるものであれば負の価値がつけられ、ブランドとして成り立たない」時代が来ていると著者は強調する。これからの皮革製品には、素材の詳しい説明や、誰がどういう思いで作ったか、といった「モノに宿るストーリー、スピリット」が重要との論に大賛成なのは私だけではないだろう。

「オーガニック」「ヴィーガン」「リサイクル」と表示された商品を目にする機会も増えている。ファッション倫理は、一過性の流行に引っ張られるのではなく自分の頭で考えることなのだ。これは皮革の話だけではない。身の回りにあるさまざまなものが、本当に有益かどうか考えさせられる一冊だ。


(『中央公論』2023年8月号より)


西村祐子/評者:井上理津子(ノンフィクションライター)

【著者】
◆西村祐子〔にしむらゆうこ〕
駒澤大学総合教育研究部教授。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)にて社会人類学博士号取得。
著書に『草の根NPOのまちづくり──シアトルからの挑戦』(編著)、『革をつくる人びと──被差別部落、客家、ムスリム、ユダヤ人たちと「革の道」』など。


【評者】
◆井上理津子〔いのうえりつこ〕
1955年奈良県生まれ。航空会社、タウン紙記者を経てフリーに。人物ルポ、庶民史などをテーマに執筆。著書に『さいごの色街飛田』『葬送の仕事師たち』『師弟百景』など。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/589d8e592c867c7d37e2da1c36d70bee31b4ebeb

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes app.tool_clock
  • 藤井聡太八冠が勝ち、最終局へ 将棋叡王戦で2勝2敗
    2024-05-31

    鎌倉幕府の地頭から海の武士団・松浦党に…古文書群「青方文書」からみる中世の漁業や製塩事情
    2024-06-01

    【光る君へ】平安時代、強烈なエピソードで知られた2人の受領とは
    2024-06-01

    富士山麓のダイナミックな食材を味わう“奥・山梨”のガストロノミー〈Restaurant SAI 燊〉。
    2024-06-01

    映像化は「作家の意向第一」と小学館が指針
    2024-06-02

    道後温泉の記憶を継承するアート 大竹伸朗が“描き”重要文化財を守ったテント膜「熱景」の再生
    2024-06-03

    香川県・直島に開館する新たな美術館の正式名称が「直島新美術館」に決定
    2024-06-03

    文科相、佐渡金山の果報待ちたい ユネスコの評価、近く判明
    2024-06-03

    アレクサンダー・カルダー個展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」が開催
    2024-06-04

    2025年春に「直島新美術館」が誕生。既存の活動から新しい価値創造を目指す
    2024-06-04

    「君たちはどう生きるか」展 第二部 レイアウト編(三鷹の森ジブリ美術館)レポート。絵を描くことの営為、そして苦悩も見せる
    2024-06-04

    「三島喜美代―未来への記憶」(練馬区美術館)開幕レポート。最大規模のインスタレーションも
    2024-06-05

    クールべ《世界の起源》はなぜ攻撃されたのか? ポンピドゥー・センター・メッスで破壊・盗難事件
    2024-06-04

    スマイル社が性犯罪被害者支援の法人設立
    2024-06-04

    第55回星雲賞・自由部門に「巨大ロボット展」 日本SFファングループ連合会議
    2024-06-05

    週末見たい展覧会5選。今週はTRIO展、吉田克朗展、建築の構造デザインに焦点を当てた展覧会など。【2024年6月第2週】
    2024-06-05

    3日間限定発売! 名作パントンチェアが新たな魅力を纏った限定カラーで登場。
    2024-06-05

    ビル・エヴァンスの名言「才能なんて取るに足りない」【本と名言365】
    2024-06-05

    アキナの山名さん骨折 毎日放送、ロケ中に転倒
    2024-06-06

    書評:「普通にラッセンが好き」と言えない現代美術界へ。原田裕規『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛