イイヅカタイタン × yutori片石貴展。ストリートシーンの変遷から考える、現代の「かっこよさ」の概念

そんななか、デジタル領域でストリートファッションを打ち出し、急成長を遂げているのが2018年4月に創業した株式会社yutoriだ。同社は日本最大級の古着コミュニティー「古着女子」の立ち上げに始まり、「9090」「genzai」「PAMM」など合計11のアパレルD2Cブランドを展開し、Z世代を中心に高い支持を得ている。2020年にはZOZOの傘下に入ったことでも話題になった。
今回は、そんなyutori社の代表を務める片石貴展と、同社のコーポレートサイトのリニューアルを手がけるなどクリエイティブディレクターとして多方面で活躍し、Dos Monosのラッパーとしても活動するイイヅカタイタンにインタビュー。
まさにストリートカルチャーに携わる二人は、ストリートシーンの現在と未来をどのように捉えているのだろうか? コロナ禍がファッションや音楽に与えた影響や、現在と昔の「かっこよさ」の定義の変化などについて語ってもらった。
―お二人は以前から交友があったのでしょうか?
タイタン:片石くんと初めて会ったのは4、5年前で、クリエイティブ業界の人たちが集まるパーティーでした。
いわゆる「業界人の交流会」に来てみたものの、あまり馴染めなくて(笑)。そんななか、パーティーの主催者の方が、ぼくらを引き合わせてくれたんです。
片石:ぼくも当時はyutoriを起業したての頃でした。その場にあまり馴染めない者同士で、パーティーの様子を見ながらいろいろ話したよね。
タイタン:そうそう。「俺たち、こういう世界のなかで本当にやっていけるのかな?」って(笑)。