• Online Tools
  • - Calculators
    • Character Count
  • - Download
    • TikTok Download
    • DouYin Download
  • - Web Tools
    • BASE64
    • Base64 to Image
    • Image to Base64
    • URL Encoding
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Unicode Converter
    • JSON Format
    • Modify Extension
    • Make List
    • CSS Optimizer
  • - Encryption Tools
    • MD5 Encryption
    • Random Generator
  • - Image Tools
    • Image Compression
    • QR Code Generator
    • QR Code Reader
    • Wallpaper Preview
    • Image EXIF
  • - Info Sheets
    • Blood Type Heredity
    • Clothing Sizes
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
書評:新たな時代のアートのための航海術とは。『ラディカント』
2022-04-14
書評:新たな時代のアートのための航海術とは。『ラディカント』

航海しながら根を張る、新たな時代の思考のモデル



 ニコラ・ブリオーといえば『関係性の美学』(1998)の著者として名を知られる美術批評家・キュレーターだが、意外にも2009年刊行の本書が『関係性の美学』に先駆けて邦訳される運びとなった。やや拍子抜けだが、邦訳書がいまだ刊行されない状況ですでに言及し尽くされた感のある『関係性の美学』よりも、本書のほうが「いま読まれるべき美術批評書」としてニーズに適っているかもしれない。というのも、資本主義社会の行き詰まりが指摘される現状において、求められるのは、ここ1世紀にわたる西洋中心主義的な言説と価値観の反省を踏まえた新たなヴィジョンの提示だからだ。


 本書はその要求に応える。1980年代のポストモダン思想を経て全面的なグローバリゼーションに突入した現在の美術は、どのような問題に直面しているのか。また、モデルとすべき理論装置はあるのか。ブリオーはモダニズム以降の歴史整理と創発力に満ちたイメージ群でこれらの問いに挑む。ブリオーの批判によると、ラディカリズムの追求が至上命令であったモダニズムの普遍主義には、今日のグローバリゼーションと同根の問題があった。ポストモダニズム以降の「他者」を歓待する言説の数々──多文化主義、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル理論──もまた、アーティストのアイデンティティを「境遇」「身分」「出身」に割り当てるものにすぎず、強者による搾取構図を覆せなかった。こうした問題に対して処方されるのが「ラディカント」なる概念だ。この付加形容詞の性質は、「前進するにつれて根を伸ばす有機体」という植物のイメージで説明される。「翻訳」「コード変換」あるいは「移動」。「ラディカント」であるための芸術生産のキーワードを挙げながら、ブリオーは歴史と地理の上に様々な道程を生み出すアーティストを「記号航海士」と呼ぶ。


 ブリオーのいかにもキュレーターらしい手さばきで、アーティストの具体的な実践にふれられているのが本書の強みだ。いわば、理論が実例で肉付けされるのである。穿って見れば、権力者(キュレーター)が思うがままに手駒を布置しているとも取れなくはないが、第3部「航海論」で盗用(アプロプリエーション)、レディメイド、著作権フリーのソフトからDJによるプレイリストまで挙げて「個人の所有」の範疇をすり抜けていく理論的道筋は、「集産主義(コレクティヴィズム)」の芸術観をもって現況の政治・経済モデルに抗するという意味で、アーティストに限らずあらゆる主体を流転へと誘うものだ。

 理論もまた航海し、移動の先々で混交的に根を張る。グローバリズムに代わるオルタナティブを探るための一書として押さえておきたい。


(『美術手帖』2022年4月号「BOOK」より)

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/d48a4eaa044526107bec27b3e5156ce6f958e40a

Other Tools
  • Character Count TikTok Download DouYin Download BASE64 Base64 to Image Image to Base64 URL Encoding JavaScript Timestamp Unicode Converter JSON Format Modify Extension Make List CSS Optimizer MD5 Encryption Random Generator Image Compression QR Code Generator QR Code Reader Wallpaper Preview Image EXIF Blood Type Heredity Clothing Sizes
  • 藤子・F・不二雄の名言「ありそうもない話をありそうに描きたい」【本と名言365】
    2024-05-29

    囲碁、一力遼本因坊が初防衛 余正麒破り三冠堅持
    2024-05-30

    「韓国版純烈」K4の「アダルトKポップ」 日本デビュー曲USEN1位も獲得 コアな追っかけも
    2024-05-30

    【光る君へ】平安時代、強烈なエピソードで知られた2人の受領とは
    2024-06-01

    まだ無名だった作曲家エルガーが、婚約の贈り物として捧げた名曲【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-01

    【大河ドラマ「光る君へ」本日第22話】紫式部と清少納言は「顔を合わせていなかった」?
    2024-06-01

    <今週の本棚・次回の予定>6月8日の毎日新聞書評欄は『新装版 ペルーからきた私の娘』ほか
    2024-06-03

    「警察密着24時」担当者ら懲戒 テレビ東京、石川社長は3割返上
    2024-06-03

    ジャスパー・モリソンの名言「…が「普通」のものより役にたつことはない。」【本と名言365】
    2024-06-03

    レイモンド・ローウィの名言「優れたインダストリアルデザインは、…」【本と名言365】
    2024-06-04

    開館10周年を記念。「広重 ─摺の極─」があべのハルカス美術館で開催へ
    2024-06-05

    「避難いただけるほうが一安心」珠洲で激しい揺れに耐えた仏像、奈良博で縁つなぐ
    2024-06-04

    「再会長江」北京で特別上映 竹内監督のトークイベントも
    2024-06-04

    ご当地体操「いちょう体操」に小学生の指導委員が誕生 「体がのびやかに動く」
    2024-06-06

    書評:「日本美術史」を書き換える100年単位の挑戦。『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』
    2024-06-05

    「Osaka Art & Design 2024」(大阪市内)開幕レポート。何気ない日常のなかで多様なカルチャーに触れる
    2024-06-06

    「art stage OSAKA 2024」が9月に開催。大阪・関西万博への機運も醸成
    2024-06-05

    写真家の吉田ルイ子さん死去 「ハーレムの熱い日々」
    2024-06-06

    「さどの島銀河芸術祭2024」が開催。新潟・佐渡島各所で作品を制作展示
    2024-06-06

    もしあの時に戻れたら…歌人・穂村弘が話題書『迷子手帳』で明かす、今も忘れられない「失敗」
    2024-06-07

    ©  Dopu Box
    💛