15年連続3つ星の名店が新素研によってリニューアル。

和食店なら檜のカウンターというセオリーを覆し、杢目の美しい春日杉を採用。床は京都市電に使われていたヴィンテージの敷石や敷瓦など〈新素研〉おなじみの素材使いが目を引く。店主の神田裕行氏の意向を受けて、カウンターの高さや構成は元の店の間合いを引き継いだが、新たに待合席を設けてよりゆったりとくつろげるようになった。
待合席の天井は鉛を巻き付けた板を羽重ねにしたもので、オリジナルの手法。和の雰囲気を逸脱せずに現代的な試みを取り入れている。カウンタースツールほか家具はすべてオリジナル。夜にはお社が見守る坪庭がライトアップされ、しっとり落ち着いた風情に。