信長の焼き打ち前の仏像と判明 大津、延暦寺・根本中堂の9体

信長の焼き打ち前の仏像と判明　大津、延暦寺・根本中堂の9体

2022-07-20

　天台宗総本山比叡山延暦寺（大津市）の国宝・根本中堂にある仏像9体は鎌倉時代の制作で、織田信長の「比叡山焼き打ち」（1571年）を免れた仏像群と判明した。これまで、江戸時代の根本中堂再建時に作り直されたと考えられていた。根本中堂で焼き打ち前の仏像の存在が判明するのは初めて。

　延暦寺は、2016年から根本中堂の改修中で18年から仏像の解体、修理も実施。修理済みの9体の仏像内部に制作年や仏師の名前などが書かれていた。

　仏像は梵天1体、帝釈天1体、十二神将立像12体の計14体でいずれも全長約90センチ。このうち解体した9体が1330年前後に作られたと判断した。

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