• Herramientas Online
  • - Calculadoras
    • Contador de caracteres
  • - Descarga
    • Descarga de TikTok
    • Descarga de DouYin
  • - Herramientas web
    • BASE64
    • Base64 a imagen
    • Imagen a Base64
    • Codificación URL
    • JavaScript
    • Timestamp
    • Convertidor Unicode
    • Formato JSON
    • Modificar extensión
    • Crear lista
    • Optimizador CSS
  • - Herramientas de cifrado
    • Cifrado MD5
    • Generador aleatorio
  • - Herramientas de imagen
    • Compresión de imágenes
    • Generador de código QR
    • Lector de código QR
    • Vista previa de fondo
    • EXIF de imagen
  • - Hojas de información
    • Herencia de grupo sanguíneo
    • Tallas de ropa
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
巨人という存在
2023-04-28
巨人という存在

 僕が初めに大江健三郎さんの小説を読んだのは、大学一年の頃だった。

 高校生の時は太宰治と芥川龍之介を読み漁っていたのだが、大学に入ってから、ドストエフスキー、カミュ、カフカ、サルトル、ジッドといった世界文学に出会った。そこから三島由紀夫、安部公房、と進む中で手に取ったのが大江健三郎さんで、つまり大江さんは、世界文学としての日本文学、という認識で興味を持ったのだった。

 初めに読んだのは『個人的な体験』。タイトルから、著者の個人的な体験を私小説風に書いているのかな、と思ったが全く違った。個人的な体験をただ書いているのではなく、個人的な体験から得たことを書きつつ、そもそも「個人的な体験とは何か」を書いていた。

 アフリカ行きを願望する主人公の鬱々とした日常を、アフリカ的比喩を使って構築した見事過ぎる文学的手法に気づいたのは後からで、ただもう、あの頃は夢中で読んだ。大学一年の僕と主人公は環境も年齢も違ったが、「この小説は僕達に向けて書かれている」と感じた。自分の暗部と共振しながら、さらに深部へ連れていかれる感覚。小説を読み衝撃を受けると、その作家の他の小説を続けて読み漁る傾向が僕にはあるのだが、それから大江さんの小説を、連続して幾つも幾つも読むことになった。書かれている救いには、今後の自分にとって決定的に重要なものが含まれていると感じた。
 ドストエフスキーや安部公房などはもうこの世にいないが、この作家が自分と同じようにこの時代に存在していることが不思議だった。何というか、大学一年の頃の僕の読書傾向は偏っていて「凄い作家はみんなもう死んでいる」と勝手に思っていた(その後に様々な作家を読み、当然そうじゃないとわかった)。つまり僕にとって大江さんは、同時代に存在する作家の中で、初めて夢中になって作品を読み続けた作家ということになる。

 自分が作家になってからは、憧れを通り越し神格化していた。だから大江賞を頂くことになった時は現実感がなかった。大江賞を頂くと、大江さんと対談することになっている。遥かなる憧れは、その性質上、対象を自分から遠くに置き、仰ぎ見るようになるのかもしれない。自分とは全く別世界に存在している人に会う。現実と思えなかった。

 対談の前に編集者から、大江さんに何か質問があれば前もってお伝えします、と言われていた。様々な、膨大な質問が一気に湧いたが、立ち止って考えてみると、どの質問にも大江さんが既に小説やエッセイで答えていることに気づいた。この質問の答えはあの小説に、あの質問はあのエッセイにという風に。本の人。あの時、改めてそう思った。作家だから存在そのものがある程度は本と化しているのは当然だけれど、大江さんはまるで、本そのものであるように思った。僕が思いつく程度の質問の答えは、既にもう全て、本となって存在している。

 だから僕の質問は「今の僕に必要な、今の僕が読まなければならない本があるとしたら何でしょうか」というパーソナルなものになった。その時に頂いた本は内緒だが、今でも僕のバイブルとなっている(……ちなみに、初めてお会いした大江賞対談の前の控室で、僕は生涯にないほど緊張した。大江さんが僕に話しかけながら、控室にあったお菓子の“ハッピーターン”を何気なく持っているのを見て、「あの“大江健三郎”が目の前にいて、ハッピーターンを持っている。“大江健三郎”とハッピーターン? 何という取り合わせだろう? 夢に違いない。大江賞も全部夢だ。しかしながら、これは何か文学的なメッセージか? ハッピーがターンする? 幸福が回転?」とか本当に思っていたほど重症だった)。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/f962f9ba33798d7550dca594569a1357eed00a29

Otras Herramientas
  • Contador de caracteres Descarga de TikTok Descarga de DouYin BASE64 Base64 a imagen Imagen a Base64 Codificación URL JavaScript Timestamp Convertidor Unicode Formato JSON Modificar extensión Crear lista Optimizador CSS Cifrado MD5 Generador aleatorio Compresión de imágenes Generador de código QR Lector de código QR Vista previa de fondo EXIF de imagen Herencia de grupo sanguíneo Tallas de ropa
  • 英国を代表する作曲家ブリテンが世界平和を願って作った『戦争レクイエム』【クラシック今日は何の日?】
    2024-05-29

    <司書のコレ絶対読んで>「王さまと九人のきょうだい」君島久子訳、赤羽末吉絵
    2024-05-29

    歯科医師の技術で愛好家も納得するサウナを細部まで再現するミニチュア作家
    2024-05-30

    社長「関係者や視聴者不安にさせた」と謝罪
    2024-05-30

    将棋叡王戦、藤井が勝ち最終局へ
    2024-05-30

    鎌倉幕府の地頭から海の武士団・松浦党に…古文書群「青方文書」からみる中世の漁業や製塩事情
    2024-06-01

    デザインジャーナリストによる新しいデザイン誌の登場です!
    2024-06-01

    吉田南さん、バイオリン部門6位 エリザベート音楽コン、奈良出身
    2024-06-01

    森鷗外の教師像に迫る 研究の「盲点」、記念館で特別展 学生の評判も紹介
    2024-06-01

    峰不二子役の増山江威子さん死去 声優、艶ある声でルパン翻弄
    2024-06-03

    ニコライ・バーグマンが手がける北欧のジュエリーブランド〈フローラダニカ〉旗艦店が南青山にオープン。
    2024-06-03

    ジャスパー・モリソンの名言「…が「普通」のものより役にたつことはない。」【本と名言365】
    2024-06-03

    “20世紀音楽”の発展に貢献した指揮者、クーセヴィツキー。その偉業とは【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-03

    第34回福岡アジア文化賞受賞者が決定。大賞は真鍋大度
    2024-06-04

    「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」(東京国立近代美術館)開幕レポート。トリオで再発見する3館のコレクション
    2024-06-05

    「梅津庸一 エキシビションメーカー」(ワタリウム美術館)開幕レポート。きっとあなたも展覧会をつくりたくなる
    2024-06-04

    沙に囲まれた残酷な世界が私たちの社会を浮かび上がらせる。期待の作家が令和の世に送り出す、新たな青春のバイブル!
    2024-06-06

    そごう・西武が百貨店として初めてNFTマーケット開設、NFT作品約100点を発売
    2024-06-06

    京都・祇園祭の「長刀鉾」稚児決まる 記者会見で「頑張ります」
    2024-06-06

    パートナーとの強い絆から生まれた、ベンジャミン・ブリテンの代表作【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛