元警官が山梨から放つアートの光 高野山で23日から展示会

番さんは1943年、金沢市生まれ。62年に警察官になって業務に当たりながら公募展などに出品し、68年に退職して本格的に絵の道を歩み出した。3年前からは、富士山の眺望や澄んだ空気に魅せられて富士河口湖町の空き家を活用して住み、アトリエも構えた。
無量光院での展示は2回目。97年にバチカン美術館でのコンテストに招待出品した際に、同院の土生川正道(はぶかわしょうどう)住職と出会った縁で2007年に展示会を開催した。
展示は27日まで。番さんには富士山を題材にした作品も多く「富士山は日本の心、内面的な宇宙以上の世界」と話している。【小田切敏雄】