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八犬伝名場面ずらり 「芳流閣の決闘」ゆかりの茨城・古河で特別展
2023-07-30
八犬伝名場面ずらり 「芳流閣の決闘」ゆかりの茨城・古河で特別展

 曲亭馬琴(1767~1848年)が書いた「南総里見八犬伝」の名場面を紹介するスポット展「古河城芳流閣の決闘」が茨城県古河市中央町3の古河文学館で開かれている。「八犬伝」は全98巻106冊で日本古典文学史上最長。馬琴が江戸時代後期に28年間かけて書き上げた代表作だ。同館の秋沢正之館長は「古河が名作の重要な舞台になっていることを地元の人たちにも知ってもらいたい」と話している。【堀井泰孝】

 「八犬伝」は史実を基にした伝奇小説。主舞台は戦国時代の安房国(現千葉県)。滝田城主の里見義実の娘・伏姫は犬の八房と山奥の洞窟で暮らしていた。伏姫が死ぬ間際、護身用の数珠から「仁義礼智忠信孝悌」の文字が書かれた8個の玉が飛び散る。やがて玉を持つ若者が八犬士として里見家の家臣となり、義実の危機を救うというストーリーだ。

 物語には茨城が深く関わっている。結城城で1440年、関東公方側に付く結城氏朝らが、室町幕府に反発し結城合戦が起きた。義実は結城氏側で、敗れた後に安房国に逃れたのが物語の発端だ。後に、七犬士が集って結城合戦の法要をした際は、「いつかの少年が諸川の方より走り来て」と古河の地名を記して、8人目の犬士との合流を描いている。

 最も注目されるのは古河城芳流閣の決闘。犬塚信乃が名刀・村雨丸を初代古河公方の足利成氏に献上するために古河城を訪れる。ところが敵のスパイと疑われ、命を狙われることに。成氏側は武芸に優れた信乃にてこずり、長十手の名人・犬飼現八を送り出す。2人は義兄弟とは知らず3層目の瓦屋根の上で戦い、決着が付かないまま利根川に落ちる。

 「一面に火照った敷瓦はうねり続いて波のようであり、下には大河がとうとうと流れ生死流転の迷いの海に入るよう」「お互いにすきを伺いつつにらみ合ってたたずむ様子は、まるで塔の上のコウノトリの巣を大蛇が狙う姿に似ていた」(現代語訳)などと生き生きとつづられている。

 古河城には芳流閣は存在しなかったが、御三階櫓(ごさんかいやぐら)(天守閣)がモデルとみられる。

 スポット展には、106冊のうち、初版本など和本105冊を展示。その他、芳流閣の決闘を基にした歌舞伎を描く錦絵や、「八犬伝」の翻案小説、漫画、映画のビデオなど20点を展示している。

 8月20日まで。問い合わせは同館(0280・21・1129)。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/77119973126e486fe53fd69d28e3c6dafa7a67e2

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