「新宮君は風が吹かないとおろおろ…」 小磯良平がやはり一番喜んだ、「呼吸する彫刻たち」の個展実現 2023-02-17 国鉄神戸駅前の喫茶店で、洋画家の小磯良平と風が吹くのを待っていた。1975年、広場が見渡せる2階の席だった。視線の先には設置したばかりの作品「海からのたより」。が、その日はやんでいた。小磯はのちに「新宮君は風が吹かないと、自分の責任みたいにおろおろするんだよ」と言っていたという。