• オンラインツール
  • - 計算機
    • 文字数カウント
  • - ダウンロード
    • TikTok ダウンロード
    • Douyin ダウンロード
  • - Webツール
    • BASE64
    • Base64→画像
    • 画像→Base64
    • URLエンコード
    • JavaScript
    • タイムスタンプ
    • ユニコード変換
    • JSON整形
    • 拡張子変更
    • リスト作成
    • CSS最適化
  • - 暗号化ツール
    • MD5暗号化
    • ランダムジェネレーター
  • - 画像ツール
    • 画像圧縮
    • QRコードジェネレーター
    • QRコードリーダー
    • 壁紙プレビュー
    • 画像 EXIF
  • - 情報シート
    • 血液型遺伝
    • 服のサイズ
  • [email protected]
DopuBox
  • English
  • Español
  • Français
  • 日本語
  • 한국어
  • 简体中文
  • 繁體中文
全部 ニュース Meta Code 文化・アート
なぜAIと交響曲が邂逅したのか。「人工知能美学芸術学研究会」が挑んだ前衛的交響曲のオーケストラ演奏を分析する
2023-04-03
なぜAIと交響曲が邂逅したのか。「人工知能美学芸術学研究会」が挑んだ前衛的交響曲のオーケストラ演奏を分析する

 美術家の中ザワヒデキ、草刈ミカを中心に2016年に発足した「人工知能美学芸術学研究会」が、これまで実演の機会がほとんどなかったというクラシック音楽の難曲の演奏を実現した。米国の作曲家チャールズ・アイヴズ(1874~1954年)が1910年から1916年にかけて作曲した交響曲第4番が、昨年12月25日に東京・多摩市のパルテノン多摩大ホールで開催されたイベント「人工知能美学芸術展:演奏家に指が10本しかないのは作曲家の責任なのか」で、メインの演目として演奏されたのだ。



 中ザワと草刈らが企画したこのイベントは、音楽と美術が入り交じる複合的な要素で成り立っていた。同ホールのロビーでは、アイヴズの交響曲第4番に関する情報をもとに人工知能(AI)が制作した絵画、この曲のアイヴズ自筆の楽譜、人工美と自然美の交錯点を探った草刈センジンの作品、同研究会による「人工知能美学芸術宣言」の全文などを展示。大ホールではアイヴズの交響曲のほかに、通常の人間には演奏不能というコンロン・ナンカロウ作曲の《自動演奏ピアノのための習作》など数曲が演奏されたほか、音楽評論家の片山杜秀と法学者の大屋雄裕を招いたシンポジウムが開催された。


 それにしても、なぜ人工知能(AI)にかかわる研究をしている美術家たちが、交響曲の演奏を主とした企画に挑むことになったのか。また、実現したことには、どんな意義があったのだろうか。


 一般の人々には耳馴染みがないと思われる作曲家チャールズ・アイヴズはクラシック音楽の世界では一定の評価を得ており、頻繁とはいえないものの、交響曲第2番などの曲がプロ・アマを問わず演奏会で取り上げられてきた。しかし、交響曲第4番については事情が異なる。作曲後100年経っているにもかかわらず、少なくとも日本で演奏されたのは、今回のイベント以前にはNHK交響楽団などによる3回のみ。海外でも演奏機会は限られており、稀少感があると聞く。


 演奏されにくい理由のひとつがオーケストラの編成にあることが、実際にイベントに出向いてよくわかった。混声合唱、独奏ピアノを含む計3台のピアノ(うち1台は調律を変えた四分音ピアノ)、オルガン、2台のハープ、オンド・マルトノという電子楽器、たくさんの特殊な打楽器、さらにはステージ外にも演奏者グループを必要とする大編成なのだが、もっとも特殊なのは、指揮者が3人いることだった。


 今回の演奏ではひとりの指揮者は通常の指揮台に立ち、もうひとりはそのすぐ横に立って中央の指揮者とは異なる方を向き、あたかも異なる曲を演奏しているかのような動きを見せていた。見る指揮者が奏者によって異なる部分が随所にあったのだ。3人目の指揮者は客席の出入り口のドア近くから、客席後方部にしつらえられた奏者グループに向かって指揮棒を振っていた。


 指揮棒の動きにすべての奏者が従うという点で、指揮者は普通はオーケストラに秩序を与える役割を果たす。しかし、アイヴズの交響曲第4番においては、筆者が見ているかぎりでは、舞台上の二人の指揮者は異なる間合いやテンポで演奏していた。つまり、異なる秩序が同じ空間で同時に存在していたのだ。この曲は、現代音楽の走りと位置づけられるイーゴリ・ストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》(1913年)とほぼ同時期に書かれた。あまりにも複雑な変拍子や、弦楽器を打楽器的に扱うなどの手法でクラシック音楽界に衝撃をもたらした《春の祭典》には、初演が大ブーイングに見舞われるという、すぐれた前衛音楽だったことを裏付けるようなエピソードがあるのだが、アイヴズの交響曲第4番と比べれば、曲の秩序は極めて厳格である。アイヴズのこの曲は、奏者が発する音にも従来の和音や旋律のありようを大きく逸脱した部分が多く、《春の祭典》以上に前衛的な音楽であることが、今回の演奏会ではよくわかった。一方、全4楽章のうちの第3楽章のみがそれまでの伝統を伝えるような美しさを有していたのだが、そのこと自体が音楽を切り貼りしたコラージュのように感じられ、前衛的な印象を残した。



 クラシック音楽の歴史も美術史と同じく常に革新的な発想によって塗り変えられてきたとはいえ、秩序の崩壊やコラージュ的な表現の存在を考えると、アイヴズの交響曲第4番は現代美術に近い性質を持った芸術作品である。ピカソとブラックがキュビスムやコラージュを始めた時期にも近い。音楽にも美術にも前衛へのうねりがあり、芸術家たちはジャンルを問わずさまざまな模索をする時代だったのだ。


 ここで、もう一つ言及しておくべきなのは、アイヴズの交響曲第4番とAIの関係である。中ザワ、草刈らは2016年に「人工知能美学芸術学研究会」を創設して以降、これまでに42回の研究会を開いている。この曲を演奏することになったきっかけは、ある時、アトリエで作品の制作中、中ザワがこの曲を大音量で流し始めたことにあったという。それを聴いた草刈が曲に強い興味を示し、演奏が通常は不可能に近い条件を持つ極めて珍しい曲であることから、演奏会を交えた今回のイベントの企画に至ったというのである。


 ただし、おそらくその経緯だけでは、AIとのかかわりをきちんと説明することはできない。そもそもアイヴズが作曲した当時は、AIはもとより、コンピューターすら存在していなかったのだ。今回の演奏に際して人工知能を利用したわけでもない。では、本イベント名として掲げられている「人工知能美学芸術学」とこの交響曲とは、どうかかわっているのだろうか。


 AIは、コンピューターやネットワークを利用して膨大なデータを処理して人間の行動に役立つ結果を自動的に導き出す概念で、自動運転車や音声認識、自動翻訳、家電製品の動作などのさまざまなシステムに生かすことを目指して研究が進んでいる。そうした現在の動向を踏まえたうえで、筆者の視点から、AIとアイヴズの交響曲第4番の共通点を洗い出してみた。以下に列挙する。

* 部分には秩序があっても全体としては秩序がない中で、ある目的に沿った結果を導き出そうとしている。

* コンピューターやインターネットの基になった技術も、アイヴズの交響曲も米国で生まれた。

* ひとりの人間には成し得なかったことを実行しようとしている。

* 既存のシステムや形式を根本から改変しようとしている。

* 美醜や善悪が混在する中で真に価値あるものあるいは益のあるものをすくいあげようと試みている。

* 中心にあるものが重要とは限らない。


 この中で、最後の「中心にあるものが重要とは限らない」については、少々説明が必要だろう。AIにおいては基本的に多くのデータの中から有益な情報や傾向を拾い出すのが普通ゆえ、納得してもらえると思う。アイヴズで興味深かったのは、通常はコンサートマスターや首席奏者が受け持つ弦楽器のソロを、後ろのほうに座った奏者に受け持たせることが幾度となくあったことだ。それはそれまでの常識的なオーケストラ曲の秩序を覆し、クラシック音楽に慣れた耳や目に新鮮な刺激を与えるものだった。今回の演奏でも、「そんな場所に重要な音を置いたのか」と目を引き、耳をそばだてざるをえなかった。


 こうして分析を進めると、AIとアイヴズの交響曲第4番の間には、意外なほど多くの共通点があることがわかる。今から100年以上前に、アイヴズはAIが作ってもおかしくないような交響曲を作曲したのである。そう考えると、いっそう興味が深まるのではないだろうか。対話型AIの急速な普及が物議を醸している現在において、こうした実例を通して芸術とAIの関係を探ることには、視野を広げて問題に臨む意義があるようにも思う。

ソース元URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/1dc01798b98b837a97205ecde2d0bad68d2f7eee

その他のツール
  • 文字数カウント TikTok ダウンロード Douyin ダウンロード BASE64 Base64→画像 画像→Base64 URLエンコード JavaScript タイムスタンプ ユニコード変換 JSON整形 拡張子変更 リスト作成 CSS最適化 MD5暗号化 ランダムジェネレーター 画像圧縮 QRコードジェネレーター QRコードリーダー 壁紙プレビュー 画像 EXIF 血液型遺伝 服のサイズ
  • 藤井聡太八冠、瀬戸際の戦い 将棋叡王戦、31日に第4局
    2024-05-29

    民藝・イズ・ビューティフル。 日本文化と黒人文化が融合する「アフロ民藝」とは?
    2024-05-30

    「韓国版純烈」K4の「アダルトKポップ」 日本デビュー曲USEN1位も獲得 コアな追っかけも
    2024-05-30

    『ボールアンドチェイン』南Q太著 評者:三木那由他【このマンガもすごい!】
    2024-05-30

    ドローンサッカーで世界2位 大阪・星翔高校チーム 「世界でも通用することがわかった」
    2024-05-30

    藤井聡太八冠が勝ち、最終局へ 将棋叡王戦で2勝2敗
    2024-05-31

    鎌倉幕府の地頭から海の武士団・松浦党に…古文書群「青方文書」からみる中世の漁業や製塩事情
    2024-06-01

    【光る君へ】平安時代、強烈なエピソードで知られた2人の受領とは
    2024-06-01

    まだ無名だった作曲家エルガーが、婚約の贈り物として捧げた名曲【クラシック今日は何の日?】
    2024-06-01

    日本の「木」の文化を家具を通して世界へ【ミラノデザインウィーク】
    2024-06-01

    道後温泉の記憶を継承するアート 大竹伸朗が“描き”重要文化財を守ったテント膜「熱景」の再生
    2024-06-03

    峰不二子役の増山江威子さん死去 声優、艶ある声でルパン翻弄
    2024-06-03

    万博無料招待、大阪の学校7割が希望 「不参加」の選択肢ない調査手法に批判も
    2024-06-03

    特別展 「工芸的美しさの行方―うつわ・包み・装飾」が東京と京都で開催。日本の美術工芸を世界へ 
    2024-06-04

    特別展「梅津庸一 クリスタルパレス」が国立国際美術館で開催。00年代からの仕事を総覧
    2024-06-04

    PARCELで「Not Quite」開催。「~でなくもない」作家が集結
    2024-06-04

    クールべ《世界の起源》はなぜ攻撃されたのか? ポンピドゥー・センター・メッスで破壊・盗難事件
    2024-06-04

    夜の美術館を楽しめる「サマーナイトミュージアム2024」が開催。東京都現代美術館、東京都庭園美術館などで入場料割引も
    2024-06-04

    藤井、棋聖戦5連覇へ白星発進
    2024-06-06

    書評:「普通にラッセンが好き」と言えない現代美術界へ。原田裕規『評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家』
    2024-06-06

    ©  Dopu Box
    💛