北条政子の髪で刺しゅうされたと伝わる「法華曼荼羅」 静岡で公開

法華曼荼羅(絹本著色、縦54・5センチ・横38・5センチ)は、46の梵字(ぼんじ)で法華経の世界を表現している。1200年の頼朝の一周忌にあたり、菩提(ぼだい)を弔うため政子の髪で梵字の部分を刺しゅうして作ったと伝えられる。
頼朝・政子とゆかりが深い伊豆山神社の境内にある伊豆山郷土資料館でこれまで複製を展示していた。伊豆山地区を襲った土石流災害による犠牲者たちの鎮魂の意味を込め、子どもたちの夏休みに合わせて8月30日までの期間限定で実物を公開している。
伊豆山郷土資料館は午前9時~午後4時開館で水曜休館。【長沢英次】